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この会のキャラ『トラだるま』について
勝訴を願って、だるまと永添さんの干支のトラを組み合わせた『トラだるま』ちゃん。この「永添さんの裁判を支援する会」のキャラクターとして活動する予定です。
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応援メッセージ
支援する会代表コメント
「権力が透けて見える民事裁判に公正な判断を望む
本件原告である山口敬之氏は元TBSワシントン支局長で、伊藤詩織氏への準強姦容疑で逮捕状が出ていたところ、かつて「安倍官邸の忠犬」と呼ばれた中村格氏(その後、菅政権時に警察庁長官に昇進)が逮捕を見送ったことによって、刑事責任を負うことがなくなった方です。伊藤詩織氏は著書『Black Box』にて詳しい経緯を公表しておられます。一方、山口氏は伊藤詩織氏の著書について「すべては嘘か妄想」とのコメントを出しておられます。
さて、このような状況において、山口氏にしろ伊藤氏にしろ、その言説に矛盾があれば「おかしいのではないか」という疑問を感じ表明することは、われわれにとって普通の行いではないでしょうか? 永添さんが行っていたのは、1市民として、捜査の経緯の不可解さ、山口氏の証言の変遷等を、一般の人が入手できる報道ベースの情報から集めて、考え、その可能性を論評していたにすぎません。それが単なる井戸端ではなくSNS上であったため、世界に配信され、記録に残るということがあったとしても、このような行いができなくなると、権力側への一定の推測も含めた論評ができなくなり、市民の間の議論はとても薄っぺらいものになってしまいます。
民事訴訟ですから、訴訟そのものは私人間で争われるものですが、背景に権力関係が透けて見える裁判です。永添さんも、山口氏が予定通りに逮捕されていたとすると、このような事件に巻き込まれることもなかったでしょう。民意を集めて、公正な判決を求め、必ずや勝利をおさめましょう。」応援する会会員からのメッセージ
「以前からSNSで永添さんとお話しをさせていただいている者です。永添さんのこの度の裁判、驚きました。私も、SNSで政治の事、事件の事、批判的な話をするのが多いので他人事ではありません。支援をさせていただきたいと思っています。」
「以前より永添さんのツイートを拝見しています。
原発のこと、ジェンダーに関すること、歴史認識等々、お考えには同じ主婦として共通するものが多くあり、深く頷くことがしばしばありました。
この度の裁判は他人事ではありません。SNSでの一般人の発言まで抑圧するようなやり方、本当に恐ろしく思います。
ささやかながら支援させていただきます。」「永添さんの弱者に寄り添うツィートをよく拝見しています。
永添さんのような視点はどの場所でも必要だとこの数年、特に痛感していたところでした。
永添さんにとって訴えられるという事がどれ程の心痛か、とてもはかり知れません。
少しでもご苦労を軽くなるようお手伝いしたいと思います。応援します。」「山口氏の主張を検証しただけで訴えられたら、意見表明も論評もできません。そんな社会では、小さな存在は黙って理不尽に耐えるしかなくなります。永添さんの闘いは、性暴力根絶を願う市民の闘いでもあると思います。私も微力ですが支援します。」
「伊藤詩織さんの手記を丹念に読み、裁判での証言・資料や判決にも目を通した上でツイートをしてきた永添さん。それが加害者に名誉毀損で訴えられるなんて。
しかも今回の提訴は、政界との人脈を持つマスコミ関係者 対 一個人という構図でもある。
山口氏は被害者が黙らないのを許せないばかりか、支援者の口をもふさぎたい。その「みせしめ」のための裁判だと感じています。被害者を孤立させるような動きをつくらせないためにも、勝たなければなりません。私は永添さんを応援します。」「この裁判は、日本を覆っている縁故主義とジェンダー差別を象徴するものです。もし、2010年代の日本の政官界に権力者に近い人をあくまでも庇うという雰囲気がなければ、社会に男性は女性よりも偉いという暗黙の理解がなければ、そもそもこの事件は起こらなかったでしょう。
われわれは非力な市民ですが、自分たちの社会が間違った方向を向いている時に、それを正そうとする勇気を持つ市民でもあります。ともに闘いましょう」 -
ゆうちょ口座開設日記(スタッフ)
永添さんの支援は傍聴や集会等もありますが、やはり金銭的な支援が大きな目的になります。みなさんからのカンパがなければ、この裁判を乗り切ることができません。
そこで、口座を開設しお振り込みができるようにしなければなりません。ところが現在、マネーロンダリングを防止するという目的で、金融機関で「人格なき社団」の口座を作るのはハードルが高いのです。その中では比較的作ってもらえるのがゆうちょ銀行だということで、ゆうちょ銀行の口座開設を試みました。
ゆうちょ銀行の口座開設を行うには、様々な書類が必要です。その一覧がこちらです。
https://www.jp-bank.japanpost.jp/kaisetu/kat_shadan.html
社団には規約が存在し、それが順守されている必要があります。属人的な口座ではなく、会として金銭の管理を行う能力があることを証明する必要があるのです。そのためには、代表や会員が入れ替わっても会が自律的に存在する必要があり、その基本的な指針となるのが会則です。属人的に会が運営されているのではなく、会の意志として決定が行われることを保証するために、各内容につき「多数を以て決する」ことが明記されている必要があります。
それから名簿が必要です。会則には入会・退会・除名などの規定が必要で、それにより会員に変動がありますが、口座開設時に会が実在することが証明できなければなりません。
さらに総会の議事要旨が必要です。たしかに会が存在し、総会が行われていることを確証するためです。さらに、会の活動実績、決算報告書も必要です。決算報告書は、さすがにできたばかりの会では作りようがありませんが、活動実績にはこれまでにZoomで行った総会、FacebookやTwitter、HPのアドレスの取得などの実績を書き、今後、傍聴呼びかけ、カンパの要請、運営会議や総会などの予定を書きました。これらの資料に付け加えて、訴状のコピーも参考に提出しました。
最初に郵便局に行ったときに、用紙を渡されます。こちらのチェック項目のどれか1つでも抵触すると口座は作れません。会則も当初、以前、口座を作った方のものを参考に作っていましたが、こちらの用紙を見て、作り直しました。何年か時間がたつとチェック項目等も変わるようですので、今後、口座を作る必要が生じた場合には、まず郵便局にいって、説明の上でこの用紙をもらってきてから会則を作ったほうが効率いいかもしれません。最初に作ったものがゆうちょ銀行でリジェクトされると、会則改定の手続きを踏まないといけないので煩雑です。
さらに各書類の題名には今回作ろうとする社団の名称が入っている必要があるようです。二回目に郵便局にいったときに、名簿の用紙に「会員名簿」としか書いていなかったので、「どこの会の名簿かわからない」という理由で、リジェクトされました。あ~…。
これらの書類を揃え、郵便局で渡された口座開設の申込書、社団の確認書等を記入して、3度目の正直でやっと受け付けてもらえました。しかしまだ審査に回ったというだけで、口座が作れるとは限りません。
総会を開いたり、議事要旨や会則を作ったりして、結構、準備をしていたつもりですが、細かいところまでチェックされます。マネロン対策とか言いながら、マネロンの一大拠点カジノを作る構想があるようですが、一体どういうことなのでしょうか? マネロン対策は一応取られるようですが、十全に機能するのでしょうか?
ともかく、山口氏の訴訟に対して民意も示しながら原告陣営を圧倒できるよう、今後活動を展開していくための、準備を進めております。支援を考えてくださってる方々におかれましては、いましばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。
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なぜ私が提訴されたのか
永添です。
なぜ私が提訴されたのか。まず、私は匿名ではなく、実名アカウントであり、珍しい名字(夫の父が大分県出身で、出身地にある地名から来た名字)なので、裁判所に開示請求しなくても個人が特定できることや、私がインフルエンサーでもなんでもない、無名の、肩書きも何もない一般人の女であることから選ばれたのではないかと想像しています。匿名だったら開示請求をするなど手数が余計にかかりますから。
私に訴状が送られて来たのは、伊藤さんが山口氏にレイプされた被害の損害賠償の民事訴訟の控訴審の判決言い渡しの期日2022年1月25日の1ヶ月前でした。東京地裁の一審の判決で、伊藤さんの受けた被害の主張は全面的に認められ、控訴審でも伊藤さん側の証人の陳述が加わった以外に、山口氏は、伊藤さんの一審判決で認められた主張を覆すような証拠を提出することはできず、敗訴はほぼ確定している状況でした。そんな時に、どこにでもいる私のような一投稿者を名指しで名誉毀損で提訴する理由があるとしたら、この後に及んでもまだ伊藤さんを嘘つき呼ばわりし、「自分は法を犯すようなことをしていない、レイプしたというのは名誉毀損だ。」、という誰も信じない主張を、まだ議論の余地があるように思わせるために、自分を批判する投稿をする人たちのTwitter投稿を牽制したいのだろうと思いました。
伊藤さんの書かれた「Black box」や、伊藤さんがインタビューに答えたりしたことで、自分は社会的に殺されたと、1億3千万円もの反訴をしましたが、一審で棄却され、「Black box」には、性犯罪被害者をめぐる日本の状況を広く議論するための公益的な作品で、プライバシー侵害や名誉毀損にあたらない、と判断されたことはとても良かったと思いますし、すでに中国、台湾、韓国、フランス、スウェーデン、英語でも翻訳されて、日本国内でもあらゆる自治体の図書館に所蔵され、世界中でも広く読まれ、「安倍総理と親しい著名なジャーナリストから受けたレイプ被害を実名で告発した勇気ある女性」、として伊藤さんはとても尊敬されています。私には、伊藤さんと同じ年齢の息子がおり、東日本大震災の起きた年に就活をしたので、非常に苦戦し、50社以上回ってやっと就職できたのですが、女の子の友達の一人は、とうとう卒業までに就職できませんでした。もしも私の子が女の子だったら、伊藤さんと同じような被害にあったかもしれないと思うと、恐ろしく、実際、伊藤さんの民事裁判を支える会の報告集会と、傍聴の抽選に並んでいた時偶然近くにいて出会った女性は、「私の娘が伊藤さんと同級生なの」と言っていました。今は伊藤さんと同じ歳の息子には1歳の娘がいて、孫娘のことを思うと、この子が性犯罪に怯えなくて済むような社会に日本を変えていきたいと、さらに強く思うようになりました。
私の投稿が名誉毀損で提訴されるなら、Amazonの「Black box」のブックレビューの多くも、名誉毀損にあたることになるでしょう。本を読んで、自由に自分の感想や意見をブックレビューに書くことも、犯罪や裁判についての記事を読んだ感想や自分の意見をTwitterに投稿することも自由にできなくなるということだと思います。
私は嘘を書いたり、名誉を毀損するようなことを投稿したとは思っていません。2月7日から始まる裁判で、正々堂々とそれを明らかにしたいと思います。お金もない一般人の表現の自由を、権力に近い経済的に圧倒的な余裕のある人物が、訴訟で脅して口を塞ぐようなスラップ訴訟が、簡単にできないような法改正も望みます。
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この「永添さんの裁判を支援する会」ができた経緯について
永添泰子
こんにちは初めまして永添泰子です。この会ができた経緯をご説明させていただきます。
私はジャーナリストの伊藤詩織さんが2017年に初めて記者会見を開かれた時から、伊藤詩織さんを応援して来ました。「Black box」も出版されると聞いてすぐ予約して読みました。「Open the Black box伊藤詩織さんの民事裁判を支える会」が設立された時はキックオフ集会に参加して、できる限り傍聴に並んだり、報告集会に参加しました。私は2012年からツイッターに投稿しており、Black boxの感想や、山口敬之氏の書かれた「月刊Hanada」掲載の記事を読んだり、この事件について書かれたさまざまな記事、それから、裁判記録を傍聴されて、記録の写真をアップしてくださっている方の投稿を読んで、自分の意見や感想を投稿して来ました。
それらの投稿について、去年の6月頃、山口敬之氏が、facebookに私を名指しで名誉毀損で訴えると書いていると、フォロワーの方が教えてくださいました。その後、山口氏の代理人弁護士の方から、家に、内容証明郵便で、「山口氏を誹謗中傷する投稿をしているのはあなたではないか。何か言い分があるなら回答を6月30日までに送れ、という問い合わせの文書が届き、どうしたらいいか、神原元弁護士にDMで相談したところ、ZOOMでその夜相談に乗ってくださることになり、10分くらい相談して「回答すると、個人を特定する手間を省くことになる。とりあえず無視して提訴されたらその時また相談してください。」という意見をいただき、とりあえず無視することにしました。
その後は何もなかったのですが、12月24日の昼自宅に配達証明郵便で、東京地裁から、「山口敬之氏が、名誉毀損であなたを提訴したので、2月7日10時30分に、東京地裁401号法廷まで出頭すること。訴状に対する答弁書は、1月31日までに裁判所と、提訴した側の代理人宛に提出し、1部は自分で所持すること。」という内容の文書と、山口氏が私に、名誉を毀損されて傷ついたという該当ツイートの写しが送られて来ました。
この日は、金曜日で、翌日25、26日は土日にあたり、月曜日は27日で、その翌日はもう御用納めというタイミングでした。とりあえず、神原弁護士にDMを送り、「訴状の画像をPDFで送って」、ということで、年内になんとか訴状を送り、着手金は年明けに送って代理人になっていただくことになりました。
私にはツイッターを通じて知り合って日頃情報や意見を交わしあっていた方々がおり、私が山口氏のfacebookで提訴予告されたことも知っていて、その方々は、「もしも本当に提訴されたら、応援するよ。」と言ってくださっていました。その方々が、実際に私が提訴されてすぐ、私の民事裁判を応援してくださることになり、この会を作ってくださいました。
会のロゴの、トラの顔をしたダルマは、その中のお一人が、いくつか図案を考えてくださり、その中に、必勝祈願のダルマの図案があって、私が寅年なので、顔をトラに変えて描いていただきました。